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「双眼鏡を覗いてみたら」~小門(おど)海峡~(シリーズ③)

投稿:2013.11.07

展望室の西側は真下に下関駅そして下関漁港、その前面に本土と彦島に挟まれた三日月形の湖のような波静かな小門海峡が見える。響灘への出口部分は低い山の木々に隠れて見えないが、ここは嘗て北前船や漁船の出入りで大変賑わった関門海峡の勝手口。そして、この先は響灘が大きく開けているが、六連島や白島などの島々があるため、まだ瀬戸内海の趣を脱しきれていない感じもある。

ここは腰を落ち着けてじっくり眺めてほしいところ。響灘から関門海峡に出入りする大小の貨物船の横の動きと勝手口をくぐり抜けて小門海峡を出入りする漁船の縦の行きかいのコントラストが面白い。更に双眼鏡に目を凝らして小門海峡を見ると、森が海岸線に迫る狭い土地にへばり付いた漁家と岸壁に係留されている漁船。船上では漁師さんが網を繕っている。その奥まったところにデンと構える造船所。オオッと!小型漁船が波しぶきをあげて静かな海に入ってきた。今日の漁はどうだったのかな?小春日和の風景は楽しい。

造船所の手前のところに赤い小さな鳥居がチョコっと目える。ここは御浜殿と呼ばれている。源平合戦壇ノ浦で平家が源氏に敗れ、安徳天皇が入水されて亡くなりになられた後、その御遺体は壇ノ浦から西流れの潮流によってここに流れ着き、漁師に引き上げられたと言われている。今は、赤間神宮の御旅所となっており、毎年、先帝祭上臈参拝開催の翌日の5月4日に御神幸がおこなわれている。

小門海峡東側から唐戸までの海岸線は埋め立てられ、当時と地形がすっかり変ったが、この小門海峡には、小さい海峡ながら、きぬかけ岩伝説や伊藤博文が屋形船に乗って“ふく”を愛でた話など関門海峡とともに下関の歴史を刻んできた趣が深く感じられる。 


【タワーから見た小門(おど)海峡】


【御浜殿(赤間神宮小門御旅所)】


【赤間神宮御神幸の風景】

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